社内AIとは
社内AIという言葉に厳密な一つの定義があるわけではありません。実務では、会社が持っているマニュアル、規程、手順書、商品資料などをAIから参照できるようにし、社員が普段の言葉で質問できる仕組みを指すことが多くあります。
たとえば「10万円の見積は誰の承認が必要?」「有給は何日前までに申請する?」と質問すると、関連する社内資料を探し、回答と根拠となった資料を示す、といった使い方です。
普通のChatGPT利用と何が違うのか
一般向けのAIチャットは幅広い知識をもとに回答します。一方、社内AIでは「自社の資料を根拠に答えること」が重要です。会社独自の承認ルール、製品仕様、業務手順は、一般のAIが最初から知っているわけではありません。
大事なのは「AIが賢いか」だけではなく、「どの社内資料を参照し、根拠を確認できるか」です。
中小企業で使いやすい4つの用途
1. 社内文書を探す
PDF、Word、Excelなどに散らばった情報を、ファイル名を思い出さなくても質問から探せるようにします。
2. 社内FAQを減らす
総務やベテラン社員に繰り返し届く同じ質問を、まずAIに聞ける状態にします。
3. マニュアルを使いやすくする
長いマニュアルを最初から読む代わりに、必要な箇所を質問して確認します。新人教育や引継ぎでも使いやすい用途です。
4. 属人化した知識を共有しやすくする
特定の人しか場所を知らない資料や、複数ファイルにまたがるルールを探しやすくします。ただし、口頭だけで存在する知識は、まず資料化する必要があります。
向いている会社
- 社員から同じ質問を何度も受けている
- PDF・Excel・Wordなどの社内資料はすでにある
- 必要な資料を探すのに時間がかかる
- 専任IT担当者がおらず、新しいシステムの管理まで抱えたくない
- 新人教育や引継ぎに時間がかかっている
逆に、社内AIだけでは解決しにくいケース
- そもそも判断ルールや手順が資料になっていない
- 資料の内容自体が古く、正しい最新版が分からない
- AIに最終判断まで任せたい
- 質問対応より先に、基幹業務そのもののシステム化が必要
AIは誤る可能性があります。重要な判断では、回答だけでなく元資料を確認できる設計が重要です。
導入の流れ
- 対象にする業務や質問を決める
- 使う社内資料を集める
- AIが参照できる環境へ取り込む
- 実際の質問で回答と出典を確認する
- 社員に利用方法を共有する
- 資料更新や回答品質を継続的に管理する
費用は何で変わるのか
費用は、利用人数だけではなく、資料量、質問回数、権限管理、外部システム連携、運用支援の範囲などで変わります。ツールだけ契約して自社で設定・管理する方法と、構築や運用まで外部に任せる方法では、料金の考え方も異なります。
Nexfila AIでは、専任IT担当者がいない15〜50名程度の会社を想定し、先行導入を初期55,000円(税込)・月額29,800円(税込)で受付しています。先行導入価格は契約開始から6か月間を想定しています。月10,000質問、資料10GBまでを想定し、AI環境の構築・設定・保守管理を含める設計です。
導入前に確認したい5項目
- 何を減らしたいか:資料探し、社内質問、新人教育など目的を一つ決める
- 根拠を確認できるか:回答だけでなく出典を追えるようにする
- 資料の最新版が分かるか:古い規程と新しい規程の混在を避ける
- データの扱い:利用するAIサービスや、入力データの扱いを契約前に確認する
- 誰が管理するか:導入後の更新やトラブル対応まで決めておく
まずは「社内AIが必要か」を小さく確かめる
最初から全社の情報を入れる必要はありません。質問が集中している一つの業務や、よく使う資料群に絞って試す方が、効果と課題を判断しやすくなります。
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